現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2014/05/07)
第371回 ご来店のお客さまの声を、ネットショップに表現
1,886 部
クレヨンハウス様
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□□ ご挨拶
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こんにちは!
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。
本メールマガジンは、バックナンバーも少し遅れて公開しております
ので、ぜひご覧ください。
http://www.tencyo.biz/
今回のゲストは、前回に引き続き、クレヨンハウス様です。
それでは、一緒に教わりましょう。
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■■ 基礎データ
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【サイト名】クレヨンハウス
【会社名】株式会社クレヨンハウス
【本社/東京店】東京都港区北青山 3-8-15
【大阪店】大阪府吹田市垂水町 3-34-24
【代表取締役】落合恵子
【スタッフ数】103人
【URL】http://www.crayonhouse.co.jp/
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■■ プロモーション
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|ネットショップの、主な広告宣伝方法は? 販売促進方法は?
|効果的なのは何?
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販促のひとつは、ネットショップの存在をじわじわと認知してもら
うこと。
もうひとつは、もっと短期的に、商品や企画の内容を知ってもらう
こと。
おおまかに2方向で販促を行っています。
前者については、さいわい店舗や紙媒体(育児雑誌『クーヨン』、
ライフスタイルマガジン『いいね』、会報誌『クレヨンハウス通信』)
などがありますので、そこで随時、ネットショップをアピールして
います。
数値で測りづらい部分ではありますが、中長期にわたって、粘り
強く伝えています。
後者の販促は、主にメールマガジンやtwitterなどSNSです。
直接的(購入につながる)効果があるのはメールマガジンが上の
ようです
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|メールマガジンの主な内容は? 配信頻度は? 読者数は?
|担当は誰?
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メールマガジンは、不定期ですが週1~2回の配信ペースです。
新入荷情報、新企画の案内、またネットショップ以外の情報
(イベントや出版物)も配信しています。
ショップの特集担当が、企画をまとめる流れでそのまま、メルマガ
も作成しています。
「あれもこれも」と、欲張って情報を詰め込んだわりに反応ゼロで
虚しいこともあります。
たくさん情報があっても、ポイントを絞り「読者にとってお得な
内容」になることを心がけています。
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|twitterでは、主にどういったことを発信している? 発信頻度は?
|担当は誰?
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twitterは、野菜のセール情報、レストランのメニュー等々、店舗
の情報のほか、ネットショップの告知やブログアップの告知などが
主になっています。
機動性重視なので、固定の担当は設けず、各部門が直接行っていま
す。
たとえば、オーガニックレストラン「広場」のランチは、日替わり
で毎食6つのオーガニックメニューをつくっています。
6食×363日=2,178食。
すごいメニューでしょう?
旬のオーガニック食材を使っているので、調理はたいへんですが、
こうなります。
これを毎日、twitterでお知らせしています。
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|ディナーも発信?
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これは毎日7食とスイーツのオーガニックメニュー、合計8品です。
8品×363日=2,904品。
これもお知らせしたいのですが、キッチンや担当者の負担がタイヘン
で、見送っています。
こちらはレストランにお出でいただいて、ご確認くださるしかない
ですね(笑)。すいません。
つまりうちのオーガニックレストランは、毎年5,000品を超える
メニューをお出ししています。
すごいですよね!
あらためて、感心してしまいました(笑)。
オーガニック食材の調達だけでもたいへんです。
有機農産物は、300を超える全国の有機農家に作付けしている、
と言えば、オーガニックレストランのタイヘンさ、おもしろさを
わかっていただけますね!
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■■ システム関係
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|会員制のようですが、会員になるメリットは?
|会員システムは、実店舗のカードと、連動しているのですね?
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購入と、レビューの掲載でポイントが貯まり、次回のネットショップ
でのお買いものに使えます。
ただ、店舗のポイントとの相互利用はできません。
これが、わたしたちのシステム上の弱点ですので、次の目標として
いるところです。
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|ネットショップは、CMS(コンテンツ管理システム)で制作されて
|いるようですが、どちらのシステム?
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株式会社ecbeingさんのシステムです。
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|ショッピングカートも、そのシステム?
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はい。
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|ネットショップのページの更新は、専用の担当者がいる?
|実店舗のスタッフが兼務?
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商品や特集企画は、実店舗の担当が兼務しています。
製作・更新作業は専任担当者がおり、両者が連携して行っています。
写真や動画も、現在はページ更新の担当者が兼務しています。
つまり、ふだん実店舗で接客をして販売している担当者が、ネット
ショップも担当してくれています。
ご来店のお客さまの声を、ネットショップに表現したい、という意図
なのですが、タイヘンだと思います。
お店に「絵本town」「おもちゃtown」「Organictown化粧品、
ファッション、雑貨」「Organictown食品」4人の編集長がいて、
ネットショップ担当者と連携しています。
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□□ 編集「中」記
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クレヨンハウス様、ありがとうございました。
> 商品や特集企画は、実店舗の担当が兼務しています。
> 製作・更新作業は専任担当者がおり、両者が連携して行っています。
> 写真や動画も、現在はページ更新の担当者が兼務しています。
> つまり、ふだん実店舗で接客をして販売している担当者が、ネット
> ショップも担当してくれています。
> ご来店のお客さまの声を、ネットショップに表現したい、という意図
> なのですが、タイヘンだと思います。
クレヨンハウス様の実店舗の開店は、1976年12月。
それから長い年月をかけて、社是の
「子どもの視点・女性の視点・オーガニックな視点で文化を見つめ
創造する」
を実現されてきたわけですが、
そのスタッフが、ネットショップも兼務することで、実店舗と同じ
世界感を表現できているのですね。
この続きは、次回(5/14頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに!
(後略)