[353] 「ブラシのある豊かな暮らし」をお客様にご提供

現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2011/05/18)
第353回 「ブラシのある豊かな暮らし」をお客様にご提供
2,263 部353
ブラシの平野 様
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□□□
□□  ご挨拶

こんにちは!
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。

本メールマガジンは、バックナンバーも公開しておりますので、ぜひ
ご覧ください。
https://ten.surv.co.jp/

今回のゲストは、前回に引き続き、ブラシの平野 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。

■■■
■■  基礎データ

 【店名】 ブラシの平野
【会社名】 有限会社平野刷毛製作所
 【住所】 東京都足立区西綾瀬1-2-23
【URL】 http://www.burashiya.com/
      http://www.adachi.ne.jp/users/burashi/

■■■ 
■■  システム関係

┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|ショッピングカート(買い物かご)は、何を使っている?
|それを選んだ理由は? 使い心地は?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

インクリメントP株式会社のパッケージソフト
「ネットショップオーナー4」を使用しています。

ショップ運営に必要なシステムが一通り揃っていることと、月々の
使用料金が発生しないので選びました。
比較的簡単にそれなりの見栄えのするショップが作れます。
そこそこ満足しています。


欲を言えば以下の点を改善してもらいたいです。
Web形式ではなくインストール形式なので物理的に不便です。
ソフトのバージョンアップ(有料)があるのでコストがかかる。
(仕方ないか)
年間サポートが15,000円かかる。HTMLが操作しにくいかも。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|2つのサイトの違いは?
| http://www.burashiya.com/
| http://www.adachi.ne.jp/users/burashi/
└―――――――――――――――――――――――――――――――

「adachi.ne.jp/users/burashi」は最も古いものです。
プロバイダのオプションで20MBの容量でHPビルダーを使って作りま
した。
高度な技術は一切使わずに「親しみやすくわかりやすい」をモットー
に作りました。
百貨店の顧客層が50代~70代(当時)の女性だったので、
「わからない」と言われないように作りました。

現在の構成は4代目ですが、今となっては時代遅れの作りだと思い
ます。
SEOの結果が優れている(特に洋服ブラシ)ので今でもそのまま残し
ています。
一から作ったものなので、勝手がわかっていて更新がしやすいです。

「burashiya.com」は5年ほど前に作ったサイトです。
「買い物かご」を使いたくてレンタルサーバーとNSO4を使用して
開店しました。
それなりに見られるサイトにしましたが情報量がまだまだです。
SEOなどもソフトの使い方を熟知していないためほとんど手付かず
のままです。(反省)

ちなみに「burashiya.com」というドメインは「お名前.com」を
利用して2003年くらいに取りました。
将来的には「adachi.ne.jp/users/burashi」の機能・集客をこちら
に移行したいと思っています。

■■■
■■  そこまで言って大丈夫?運営の裏側

┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|貴店(以下すべてネットショップ)のお客様は、どのような方々が
|多い?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

百貨店で購入されたお客様方。概ね40代~70代後半の女性・男性。
最近増えてきたのは20代~50代くらいの男性・女性。

物の価値がわかる方々で、どちらかと言うと「華美」より「質素」
を好む方ではないでしょうか。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|法人(個人事業含む)のお客様と、個人のお客様の割合は?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

90パーセントは個人だと思います。
たまに有名一流ブランドショップやアパレルショップのバックヤード
の備品として、また、企業内行事の記念品として、ご注文いただく
こともあります。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|ギフトで購入されるお客様は、いる?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

誕生日やクリスマスプレゼントなど、結婚披露宴の引き出物や内祝い
の品にお求め頂くことがあります。

洋服ブラシやヘアブラシは「自分で買うという機会は少ないが、
いただくととても嬉しい」という理由だそうです。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|初めてのお客様のうち、再度購入されるのは、何割くらい?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

具体的な数値はわかりませんが、歯ブラシやヘアブラシなどは
リピートが多いと思います。
洋服ブラシは比較的に長持ちするものですので、買い替える機会は
なかなかありません。

使って良かったのでお知り合いの方へプレゼントされるという
ケースもございます。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|今後、どのような方に、お客様になっていただきたい?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

百貨店に縁が無かったお客様。
女性のみならず男性も。熟年層のみならず若年層も。

ネットで初めて「ブラシの平野」を知ったと言う方にお求めいただ
けるようになりたい。
「ブラシなんて」とブラシに興味を持っていなかった方にお客様に
なっていただきたい。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|お客様になっていただきたい方に、貴店を知ってもらうために、
|今後どのような施策を考えている?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

インターネットでSEOを突き詰めたところで、ブラシを探していた人
にしかアピールできません。
ブラシなど探していなかった人に
「あれ、こんないいブラシがあるんだ。いいかも。」
というお客様との出会いの場を見つけたいです。

デパート販売を経験してわかったことは、ブラシを購入して下さった
お客様の殆どは、元々別の目的で来店されているということ。
販売スタッフがすることは、「ブラシが必要だ」というお客の潜在
意識を呼び起こすことです。

ブラシは生活のありとあらゆるシーンで欠かせない道具。
お客様がブラシが必要だと気付いていないだけ。
あらゆる生活のシーンにニーズは埋まっているはずです。

それらをネットショップで実現するためにどのような施策をすべきか
は、今は良くわかりません。


┌―――――――――――――――――――――――――――――――
|貴店が、お客様に提供している一番の価値は?
└―――――――――――――――――――――――――――――――

初対面の方に「お仕事は何をされているんですか?」と聞かれ、
私は「ブラシ屋です」と答えます。
すると「はあ、そうですか。」という素っ気無い反応。ブラシ屋と
いう職業がイメージしにくいので仕方ないですね。

何度かお会いするうちに「タワシ屋さんでしたよね?」、「ホウキ
もあるんですか?」などと聞かれます。
恐らく「ブラシ」という言葉からイメージされるのは「掃除用品」
なのでしょう。
「デッキブラシ」や「トイレブラシ」が頭に浮かぶようです。
もちろんそれらも立派なブラシです。


しかしブラシは掃除用品だけではありません。意外に皆さんが気付い
ていないのです。

朝起きてから夜寝るまでブラシはいつも身の回りにあります。
歯磨きに歯ブラシ、整髪にヘアブラシ、お化粧にメイクブラシ、
お気に入りの洋服に靴に洋服ブラシと靴ブラシ。

自宅を出る前に既にこれだけのブラシを使います。
それらの行為には、「今日一日を前向きに過ごしたい」少なからず
そんな思いがこめられています。

ブラシはただの掃除道具にあらず、暮らしに輝きを与える道具だと
思っています。
「ブラシのある豊かな暮らし」をお客様にご提供することが私たち
の役目だと信じています。

□□□
□□  編集「中」記

ブラシの平野様、ありがとうございました。


> それらの行為には、「今日一日を前向きに過ごしたい」少なからず
> そんな思いがこめられています。
> ブラシはただの掃除道具にあらず、暮らしに輝きを与える道具だと
> 思っています。
> 「ブラシのある豊かな暮らし」をお客様にご提供することが私たち
> の役目だと信じています。


今まで「ブラシのある豊かな暮らし」といったことを考えたことは
なかったのですが、
言葉にして言われてみると、ブラシのように、毎日無意識に繰り返し
使うものこそ、まがいものではなく、本物を使う必要があるなぁ、
と感じました。
そういったことを、どこで、どう伝えるか、ですね。


この続きは、次回(5/25頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに!

(後略)

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