現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2010/02/04)
第342回 卸の新規取引もネットを通じて獲得
2,456 部
沖縄王国 様
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□□□
□□ ご挨拶
□
こんにちは!
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。
発行が1日遅くなってしまい申し訳ありません。
本メールマガジンは、バックナンバーも公開しておりますので、ぜひ
ご覧ください。
http://www.tencyo.biz/
今回のゲストは、前回に引き続き、沖縄王国 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。
■■■
■■ 基礎データ
■
【店名】 沖縄王国
【会社名】 ゆいまーる沖縄株式会社
【住所】 沖縄県浦添市前田1-13-1
【URL】 http://www.rakuten.co.jp/okinawaokoku/
■■■
■■ 店長のホンネ
■
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|ネットショップを開いて、これまで一番良かったこと、
|悪かったこと、困ったこと、うれしかったことは何?
|開店前と後で、何が一番変わった?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
悪かったことは、お客様のご要望に応えきれずにクレームをいただ
いたときです。
特にこちらのミスで、せっかくたくさんのお店の中からうちのお店
を選んでいただいたにも関わらず、失望させてしまったときは、
本当に悔しい思いです。
困ったことは、売上のスピードに社内のインターネット等に関する
知識やノウハウが私も含めて追い付いていない部分があることです。
月商1000万円を突破した時ですら、送り状を手作業で入力していた
ような状況でしたので・・。
嬉しかったこと・良かったことは、やはりお客様から嬉しいコメント
をいだだいたときです。
売上が一気に上がって毎晩深夜まで残業して、クタクタのときも、
お客様から感謝のメールやレビューの書き込みを見ると、その疲れも
一気に飛んでしまいます。
開店前と後で一番変わったことは、会社全体に活気が出てきたこと
です。
この不況で、全体的に売上は減少傾向でした。やはり売上が上がら
ないときは社内のモチベーションも上がらないものです。
そんな中、ネット通販がオープン2年目になってようやく売上が上が
り始め、それと同時に私自身も社内報やメール等でネット通販につい
てどんどんアピールするようにしました。
そして、新聞やラジオ等のメディアで弊社のネット通販について紹介
されることで、外部からも注目を集め、ネット通販部門だでけなく、
会社全体が活性化してきました。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|その他、何か特筆すべきエピソードはありますか?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
実は最初にこのインターネット通販を始めようと言った創業者は、
病気で2年前に51歳の若さでこの世を去りました。
先代の亡くなった時、ネット通販はまだ数十万円の売上しかありま
せんでした。闘病中も週に1回の会議だけは行っていましたが、
まだ立ち上げたばかりの頃で、毎回芳しくない売上の報告しかできま
せんでした。
私の中では、先代が生きている間に「ネット通販でここまで売上げ
ましたよ!」という報告ができなかったことが悔しくて仕方ありま
せんでした。
しかし、今はこのネット通販で月商1000万円の壁も突破することが
できました。今後、ネット通販を活用した新たなビジネスモデルを
構築し、会社を大きく発展させ、天国の創業者に報告したいと思って
います。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|今後の目標、夢などを、どうぞ。
└――――――――――――――――――――――――――――――――
まずはネット通販で得た経営資源を横展開させ、既存事業の売上アップ
の計画を立てています。
さらに、物流、在庫管理システムの構築、これまでのノウハウを
情報商材化し、沖縄で頑張っている他のネットショップへノウハウと
セットにした卸の展開を行いたいと思います。
弊社の経営目的の一つに「琉球の自立」というのがあります。
その自立の1要素が経済的な自立です。
障壁もあると思いますが、弊社のノウハウを独占するのではなく、
卸も合わせて他社へも提供することで、沖縄のネット通販業界、現在
低迷している沖縄物産業界を微力ながら活性化させるお手伝いができ
ないかと考えています。
■■■
■■ 読者へ一言
■
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|「業務用・ケース販売」とは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
通常、多くのネットショップで販売している沖縄物産は、一般消費者
向けの商品ですが、「業務用・ケース販売」では、弊社の卸用商品を
掲載し、イベントやノベルティー、沖縄料理店で使う食材や調味料等
がどなたでもお買い得価格で購入することができます。
このページは、ちょうど受注処理をしていて、「業者の方かな?」と
いう注文をちらほら見かけるようになった時、タイミング良く
セミナーの中で、卸専用ページを作って売上を拡大したという事例を
聞いて、「これだ!」と直感しました。
早速専用ページをB2Cサイトの中に作成し、検索キーワード広告を
出したところ、狙い通り業者さんからの注文が入ってきました。
今では卸の新規取引先の多くはネットを通じて獲得しています。
これも卸という既存事業と、ネット通販という新規事業がうまく融合
した例です。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|これからインターネットショップを立ち上げようとしている方に対し
|て、一言。
└――――――――――――――――――――――――――――――――
まずは、「何のためにこのネットショップをやるのか」という思い。
これがないと売上が厳しかったり、逆に好調な時に軸がブレてしまい、
長期的にお客様の支持を得、店舗を発展させることができないと思い
ます。
そして、「ネットショップで売上をいつまでにいくら上げる」という
具体的な目標、計画が必要だと思います。
さらに、同じ目標を持った仲間や、すばらしい指導者・師匠を見つけ
ることです。
私の場合、月商1400万円を達成した時、「ECゆいまーる実践会」と
いう同業者の仲間達と出会い、その実践会が招いたネットショップの
コンサルタントである水上浩一先生との出会いがなければ、今の成長
は絶対にありませんでした。
この勉強会が始まった時、弊社の月商は200万円でした。
最初に水上先生に言われたのが、「半年後に月商1000万円」という
とんでもない目標でした。
正直、その時は内心「無理じゃないか」と思っていましたが、先生の
ご指導と仲間達のアドバイスや励ましによってそれから3か月で月商
1000万円を突破することができました。
まずは思いや信念、学習と実践で「自力」をつけること。そして、
仲間や指導者といった「他力」を得ることが、大きな成長に不可欠
ではないかと思います。
□□□
□□ 編集後記
□
沖縄王国 様、ありがとうございました。
> このページは、ちょうど受注処理をしていて、「業者の方かな?」と
> いう注文をちらほら見かけるようになった時、タイミング良く
> セミナーの中で、卸専用ページを作って売上を拡大したという事例を
> 聞いて、「これだ!」と直感しました。
>
> 早速専用ページをB2Cサイトの中に作成し、検索キーワード広告を
> 出したところ、狙い通り業者さんからの注文が入ってきました。
> 今では卸の新規取引先の多くはネットを通じて獲得しています。
>
> これも卸という既存事業と、ネット通販という新規事業がうまく融合
> した例です。
既存事業と新規事業の融合の好例であり、且つ、前回も触れた、
仮説 → テスト → 検証 → 本格展開
の好例でもありますね。
月商1000万円を超えるネットショップは、こういったことを日常的
に行っている、とも言えるでしょう。
今後の展開も、非常に楽しみですね。
(後略)