現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2009/08/26)
第332回 歳時記を毎日更新
2,425 部
尾道・藤原茶舗 様
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□□ ご挨拶
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こんにちは!
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。
本メールマガジンは、バックナンバーも公開しておりますので、ぜひ
ご覧ください。
http://www.tencyo.biz/
今回のゲストは、前回に引き続き、尾道・藤原茶舗 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。
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■■ 基礎データ
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【店名】 尾道・藤原茶舗
【住所】 広島県尾道市土堂1丁目1-13
【URL】 http://www.fujiwara-chaho.co.jp/
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■■ 特徴、優位性(2)
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|茶道具の買取りも、されていますね?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
はい。買取りは、お電話か持ち込みでお願いをしております。
まず、お電話で、ご用件をお聞きします。
昨今では、茶道をなさっていたかたが、お年を召して、茶道ができな
くなると、「道具を買い取って欲しい」というご依頼があります。
当店のお客様でない場合も、お引き受けします。
近い場合は、直接、お伺いさせていただいて、お道具の整理をさせて
いただいて、気心がわかっているご家族の方には、
良い商品を残すようにお勧めします。
遠方のお客様には、まず、お電話をいただきまして、
ご相談をさせていただいております。
電話 0848-22-4815 (尾道 藤原茶舗)
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|「良い商品」とは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
はい。二通りございます。。
高額品で名前が通ったもの。例えば、「楽茶碗」のようなものや、
有名な作家、人間国宝の先生が作ったような道具です。
もう一つは、その人の想い出がある場合です。
お道具は、時代を超えてまだ見ぬ、子孫に残すことができます。
若くして、これから茶道の大先生になられるお客様が病気で
茶道ができなくなったときに、お道具の買取を承ったことが
あります。
「これは、うちのお店で、お孫さんの誕生の時に、お求めいただいた
商品です。お孫さんのお嫁入りの時に持たせてあげてください。
また、これは、お祝いのお茶会で、お求めになってくださった商品
です。」
と、お道具の向こうに、お求めになってくださった時のご様子が
よみがえり、晴れの舞台をこなしてきた茶道具が、たまらなく
愛おしくなり、先生のお顔が目に浮かび、心が痛みました。
ご依頼を受けた方と、茶道をなさっていた人にとって、一番いい
方法をご提案させていただいて、納得していただいて「買取り」を
させていただいております。
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|茶道具の修理・修繕も、されていますね?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
茶道具は、どうやっても直すことができると考えてください。
日本人は、壊れたものを修復して、それを大切に愛でる文化を大事に
してきました。
例えば、茶碗が割れてしまった場合。自分のお給料で初めて買った
茶碗だけど、なんとかならないかしらと、ご相談を受けることがあり
ます。
これは、日本の伝統技術、「金継ぎ」という方法で直ります。
決して、自分で接着剤でくっつけず、かけらもすべて持ってきて
くださいと、お応えします。
最近は、素人でも直される方がいらっしゃいますが、
時代を超えた道具は、金継ぎの出来、不出来で作品をダメにすること
があります。
商品価値が下がるのです。
当店では、すべて京都の職人にお頼みしてプロのセンスで、直して
いただいております。
直すより、新品を買ったほうが安い場合もございますので、その場合
は、金額の見積もりをお出しして、お客様に納得いただいています。
先日、遠方の高校の茶道部の先生から、お釜が5~6個あり、すべて
錆びているので、どうしましょうかとうメールのご相談をお受けしま
した。
釜の錆びは直るのですが、どの程度の錆びか、見積もりも現物を
みないとわからないので、地元の茶道具屋さんに見てもらって、
下取りをしていただき、新しいお釜を購入されるように、お勧めしま
した。
後日、そのようにしましたという御礼のメールがやってきました。
信頼できるお店を、御用ききとしてもたれることは、大変重要なこと
だと思います。
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■■ システム関係
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┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|全ページの、ヘッダーナビゲーションのすぐ下に、
|「○年○月○日(旧暦閏○月○日) ○○○の日 【六曜】」
|といったメッセージが表示されていますが、これは、
|何かシステムを使っている?
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
はい。すべて、手動でしています。
「茶道」の世界は、旧暦で考える方が理解しやすいということがあり
ます。
自分が、「今日は何の日」と意識することで、日本の歳時記を敏感に
感じることが大切と考え、システムはあえて使っていません。
お客様との会話も自然に、歳時記のことが出て、和やかな雰囲気に
させていただいています。
自動ですれば、時間がくれば正確に変わりますが、出張などで、
パソコンにさわれないときは、前日の日付が残っている時があります。
(ショボン・・)
一つ、役に立つのは、ロボット検索が入った日付が、キャッシュに
残るので、対策が立てやすいことですね。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|ショップサイトは、Eストアー(http://estore.co.jp/)のシステム
|で構築されていますが、それを選んだ理由は? 使い心地は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
HPが欲しいと思っていた時期に、たまたま、他のページで見かけて
興味を持ちました。自分が支払える価格と便利性を考えて申し込み
ました。
初心者の開店準備セミナーなど、大阪まで出かけて行き、おぶぶ茶苑
の松本さんのセミナーで、ショックを受けました。
Eストアーさんは、フレンドリーで、困ったことがあれば、親身に
なって助けに入ってくださる点がたのもしく感じました。
少しずつ、自分なりにネット経営の勉強を進めていくうちに、同じ
仲間に巡り会え勉強会などしています。
他の人に全てまかせる経費がでないので、上級のことをしようとする
と四苦八苦していますが、楽しいですね。
細かいこととか、上級の技術を持っていらっしゃる方は、さらに
システムを使いこなしていらっしゃいますが、自分である程度、
作り替えができるシステムには、大変、満足しています。
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|Eストアーのサービスについて、感想等をどうぞ。
└――――――――――――――――――――――――――――――――
八割方は、満足しています。不満というか、自分の力不足も多々ある
ので、できるだけ、自分で考えて解決しようというスタンスで質問
をしています。
すぐに、何でも聞くことができる人が、羨ましいなぁと思うことも
シバシバです。
せっかく教えていただいても、自分の力でできない時は、サービスの
限界を感じますが、「今はできない。次に行こう」と割り切っていま
す。
そのあたりが弱いのかな。もっと積極的に聞くことを聞いたほうが
いいのかもしれませんね。(笑い)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|写真撮影・画像作成・動画のアップは、自店でしている?
|アウトソーシングで?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
全て、自分でやっています。アウトソーシングを頼む方法がよく
わかっていないので。パソコンの知識ゼロから始めました。
とんちんかんな質問をして、知識豊富な勉強仲間の大切なお時間を
とっていただいたこともあります。
できるだけ、自分で勉強をしていくという姿勢はかかせませんね。
ありがたいことに、ブログや、動画サイトも、素人でもできることが
多く、好奇心が旺盛なので、すぐに飛びついてしまいます。
最初はできて満足していましたが、やはり技術の進歩は明らかで、
勉強をかかせないと思っています。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|スタッフは専任で何名? 兼任で何名?
|何かアウトソーシングを利用している?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
スタッフは1名です。全て、自分でやっています。
自分が、ダウンしたら、このHPは、動かなくなると思い、危機管理も
大切と痛感しています。
プロの技術を見せていただくと、自分のサイト作りに拘る必要はない
と実感するのでしょうが、現状では、まだアウトソーシングの気持ち
が固まっていないので、自分なりのペースで、運営しています。
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□□ 編集「中」記
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尾道・藤原茶舗 様、ありがとうございました。
> 手動でしています。
> 「茶道」の世界は、旧暦で考える方が理解しやすいということがあり
> ます。
> 自分が、「今日は何の日」と確認することで、日本の歳時記を敏感に
> 感じることが大切と考え、システムはあえて使っていません。
再訪問されるお客様のために、そして検索ロボットのために、可能な
限り毎日、少しでもサイト更新することが大切ですが、それを続ける
のは、なかなかタイヘンです。
でもそれが歳時記なら、続けるための精神的なハードルは下がりますし、
「茶道」との相性も抜群ですね。
この続きは、次回(9/2頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに!
それから、尾道・藤原茶舗 様のご厚意により、
「読者限定サービス」をことづかっていますので、お知らせします。
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読んでくださいました読者の方のみに、感謝の気持ちを込めまして、
2009年9月30日までにご注文をいただきましたお客様には、消費税5%
をサービスさせていただきます。
ただし、必ず『インタビューを読んだ』と、書き加えてください。
後で金額を修正したメールを送らせていただきます。
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みなさま、この機会に、ぜひご利用くださいませ。
(後略)