現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2009/07/08)
第325回 今まで世の中に無かった商品をネットで販売
2,503 部
手元供養専門店 京都 ひろくに屋 様
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□□□
□□ ご挨拶
□
こんにちは!
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。
本メールマガジンは、バックナンバーも公開しておりますので、ぜひ
ご覧ください。
http://www.tencyo.biz/
今回のゲストは、手元供養専門店 京都 ひろくに屋 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。
■■■
■■ 基礎データ
■
【店名】 手元供養専門店 京都 ひろくに屋
【住所】 京都府 京都市南区 吉祥院内河原町 3番地 京都陶芸工房103
【URL】 http://www.hirokuniya.com/ ショップ
http://www.hirokuniya.jp/ 会社
■■■
■■ 特徴、優位性1
■
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴店(ネットショップ)の、立ち上げ時期は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
ホームページの開設は、創業と同時の2002年8月です。
当初からホームページを販売ツールと考えていましたが、名前を
言えば分かる「既存型の商品」ではありませんので、残念ながら
反応のないサイトでした。
しかも当時外注制作で、オールFlashのサイト。
今思えばSEO的にも問題ありでしたね。^^;)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|2002年の頃にオールFlashというのは、先進的でしたね?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
新着情報や不足情報の加筆などでサイト更新の必要が頻繁になり、
自分でもいじれるようにFlashの勉強を始めました。
そのうちにホームページの基礎はHTMLだということを知り、今度は
HTMLの勉強になりました。(第一期ネット苦悩の始まり。。)
更新を続けるうちに、元のFlashのサイトがHTMLとのツギハギになり、
意を決してゼロから自分でつくることにしました。
デザインが悪かろうが、フレキシブルに情報を発信できることで
自由度は高まりました。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|主にどういった情報を発信していた?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
更新の内容ですが、「既存型の商品」ではありませんので、商品の
使用対象者、商品概要、こだわりなどを伝える情報発信に一生懸命
になり、気付けば200ページを超えるサイトになっていました。
驚きです。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|その「既存型の商品でない商品」とは、何?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
『手元供養』というものです。
ホームページで、新しいカテゴリーの商品を説明する経過のなかで、
「これは独自の名称をつけたほうが伝えやすいでは!」
と、2004年に『手元供養』と名づけました。
(命名:博國屋代表 山崎譲二/店長の父)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|手元供養とは?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
手元供養=愛
手元供養=絆
手元供養=大切な人
『現代用語の基礎知識』によりますと、
(博國屋アピール作戦成功!辞書にも載りました!)
------------------------------------------------------------
供養の新しい形態。遺骨の一部を地蔵タイプの小型の人形等に埋め
込んだり、遺骨の一部を加工してペンダント等にしたりして、遺族
の机上に置いたり、持ち運んだりできる、いわば仏壇の形態可能な
可動型小型版。死者を常に手近に感じていたいとする人々に人気を
博している。
(出典:現代用語の基礎知識)
------------------------------------------------------------
心情の部分を補足するならば、宗教や形式、慣習にとらわれず、
愛する人の遺骨を手放せない、そばにいて欲しい、そばにおいて
あげたい。(大切な人)
そんな思いを叶えるツールであり、故人を思う気持ちがそのものが
手元供養(愛、絆)だと私は思っています。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|創った言葉が辞書に載るとは、凄いですね。
└――――――――――――――――――――――――――――――――
取材などの度に、『手元供養』をアピールして徐々に『手元供養』
で検索する方が増えてきました。
ところが、、、そこで有難い悩みが発生したのです。
第二期ネット苦悩の始まりです。(笑)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|具体的には?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
購入目的で検索して来たのに「購入ページが分からない」が多発。
200ページの説明や思いを伝えるページづくりに必死で、CGIで作った
"問合せページ"と"申込みページ"しか準備していませんでした。
しかもそれらは超のつく単純なものでした。
"申込みページ"までの導線もなく、購入希望者にとっては不親切な
サイトでした。
さらにひどい事に、看板商品の「おもいで碑」は、名前を焼き付ける
オーダー品なのですが、CGIでは複雑なので私の技術ではできず、
看板商品の"申込みページ"が無い状態でした。(汗)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|どうやってその問題を解決された?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
"ショッピングカート"が便利だ!の情報を嗅ぎ付け、ネットサー
フィンで各社ショッピングカートを物色しました。
そんなときに、CMS(コンテンツ管理システム)の発見と、Eストアー
との出会いがありました。
そこで、販売に特化したECサイトを開店しよう!!
と、2007年5月に開店!!
振り返ると、ホームページ開設からネットショップ開店まで5年の月日
がかかりました。
もちろんこの5年間に無駄なことはなく
(いや、ほんとはありまくり!と言いたいですが!)
現在のSEOにも有効なドメイン年齢、ページ数、キーワード、リンク
など、汗と涙の200ページは上位表示に貢献してくれています。
(きっと。)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|では、現在は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
開設からほぼ7年の今、原点回帰を図ろうとしています。
原点回帰とは、手元供養品の販売に特化してしまったせいで薄れつつ
ある、博國屋が手元供養なるものを始めた想い、きっかけを、改めて
書き綴ろうと会社サイトも準備中です。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴社における、ネットショップの位置付け・役割は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
小さな会社が日本中に出前ができる有り難いツール。
博國屋そのものです。
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴店の主な商品は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――
手元供養には、遺骨の加工をするタイプ、遺骨を納めるタイプと大別
できます。
博國屋は、後者の遺骨を納める"納骨タイプ"の手元供養品を企画販売
しております。
カテゴリーと商品名にわけますと、
・納骨オブジェ「おもいで碑シリーズ」 (京都清水焼)
・ミニ骨壷「なごみシリーズ」(真鍮製)
・納骨ペンダント・ストラップ「杢シリーズ」(木製+シルバー)
・お守りペンダント「かぐや姫」(根竹+本漆)
となっております。
自宅に置きたい方は、納骨オブジェやミニ骨壷、
いつも一緒に居たい方は、携帯型のペンダントなどという使い分けです。
ご購入者の気持ちを受け入れるモノになるため、商品は"本物"に
こだわり、素材にも力のある焼き物や竹、木、漆などを用い、
主に京都の伝統工芸士や職人さんの高度な技術で丁寧に作っています。
(全て国内生産)
□□□
□□ 編集「中」記
□
手元供養専門店 京都 ひろくに屋 様、ありがとうございました。
> ホームページで、新しいカテゴリーの商品を説明する経過のなかで、
> 「これは独自の名称をつけたほうが伝えやすいでは!」
> と、2004年に『手元供養』と名づけました。
> (命名:博國屋代表 山崎譲二/店長の父)
> 『現代用語の基礎知識』によりますと、
> (博國屋アピール作戦成功!辞書にも載りました!)
> 更新の内容ですが、「既存型の商品」ではありませんので、商品の
> 使用対象者、商品概要、こだわりなどを伝える情報発信に一生懸命
> になり、気付けば200ページを超えるサイトになっていました。
今まで世の中に無かった商品をネットで販売するための、まさに
教科書のような取り組みですね。
と言うのは易し、実際にそれをやってこられたのですから凄いこと
です。
> もちろんこの5年間に無駄なことはなく
> (いや、ほんとはありまくり!と言いたいですが!)
> 現在のSEOにも有効なドメイン年齢、ページ数、キーワード、リンク
> など、汗と涙の200ページは上位表示に貢献してくれています。
> (きっと。)
おっしゃる通り、まさに「資産」。
今後の取り組みで、ますます価値を生んでいくことでしょう。
(後略)