現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2006/08/30)
第235回 他店とのイベント共催に参加しない理由
3,736 部
北のフードソムリエ 様
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□□ ご挨拶
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みなさま、こんにちは。ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。
今回のゲストは、前回に引き続き、北のフードソムリエ 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。
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■■ 基礎データ
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【店名】 北のフードソムリエ
【会社名】 株式会社 北村商店
【住所】 北海道十勝郡浦幌町幸町7番地
【URL】 楽天市場店 http://www.rakuten.co.jp/food-hokkaido/
Yahoo!店 http://store.yahoo.co.jp/food-hokkaido/
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■■ プロモーション
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|テレビで紹介されることも多いそうですが、その経緯は?
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テレビで紹介されることが多いのは、
私どもが生産者さんを厳選しているからではないかと存じます。
メディアは、モノだけでなく「人」にスポットをあてて紹介される
ケースが多いため、テレビで取り上げられることが多いのではないで
しょうか?
また、生産者さんからも、ご自身のホームページではなく、当店のホーム
ページをご紹介いただくことも多くございます。
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|雑誌に掲載されることも多いそうですね?
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雑誌については、ライターさんとのつながりを上手に作れているとは
思います。
過去に取材をいただいたライターさんには、時々メールをしたり、
新商品の情報を送らせていただいたりしています。
今年も、ほぼ毎月、何かの雑誌にご掲載をいただいております。
(GINZA、Begin、STORY、プレシャス、FRAU他)
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|楽天市場店とYahoo!ショッピング店で、プロモーションは一緒?
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基本的には一緒ですが、広告の買い方が違います。
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|楽天市場のセオリーといえる、プレゼント、共同購入、オークション
|といったプロモーションには、最近あまり力を入れていないそうです
|ね?
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プレゼントは時々やっています。
共同購入やオークションは、やり方が下手なのですが時々開催していま
す。
ただ、どちらかといえば消極的です。
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|楽天市場における、もう1つの強力なプロモーションと言われている
|他店とのイベント共催については?
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共催については現在のところ、一切実施しておりません。
これには明快な理由があり、「方向性が異なる店同士」が共同のイベン
トを行っても、お客様に幸せを与えることはできないと思うからです。
お店には色々なタイプがあり、それらが全て同じように並んでいて、
お客様が本当の意味で、吟味して商品を選べるとは思えません。
また、過去に参加したときに強く感じた私どもの感想としては、
「共催」に頼って、自社のお客様作りに力がかけられない、
心が焦って売上げを作ろうとしてしまう、などの弊害もございました。
そのような理由から、「企画」を共有できるコラボレーションには
今後取り組んでいきたいと考えておりますが、
イベント共催に参加する予定は、一切ありません。
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|楽天市場やYahoo!ショッピングでは、どういった広告を出している?
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楽天市場は、お歳暮、お中元、母の日、ポイント優待に広告を出して
います。
Yahooは、お歳暮、お中元、父の日、敬老の日に広告を出しています。
Yahooでは男性の年配のお客様に強くリーチしたいと考えており、
楽天市場では女性のお客様や新しいものに敏感な層にリーチしたいと
考えております。
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|メルマガの主な内容は? 発行頻度は? 発行部数は?
|メルマガ購読者を増やすために、どんな施策をしている?
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メルマガは週に1~2回程度。不定期で発行しています。
毎回「1つのアイテム」に絞り込んで、じっくりと商品を紹介する
スタイルをとっています。
メルマガ購読者を増やすための施策は特に実施していなく、
一度買ったお客様に解除されないように逆に努力をしています。
テクニック的なことは一切ありませんが、
誠実に「意味の有る内容」のメールを書くこと、に終始しています。
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|メルマガ発行直後の反応は? 購入が増える?
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はい、とくに顧客様限定で新商品販売スタート時に必ず発行するメルマ
ガでは、購入率がとても高いです。
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|その他の、広告宣伝方法は? 販売促進方法は?
|効果的なのは何?
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私どもでは、電話注文を常に受け付けております。
こちらのお客様は、主に雑誌やテレビをみてお問い合わせくださる
お客様です。
このお客様とのコミュニケーションを非常に重視しており、季節DMや
バレンタインデー、ホワイトデーのプレゼントなども実施しています。
また、年に4回、私ども・生産者さんと消費者のみなさんをつなぐ新聞
「さちのわ」を発行しています。
こちらでは、商品販売の情報は一切書かれておらず、
ただ、生産者さんの紹介と旬の商品情報だけをご案内しています。
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□□ 編集「中」記
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北のフードソムリエ 様、ありがとうございました。
> 共催については現在のところ、一切実施しておりません。
> これには明快な理由があり、「方向性が異なる店同士」が共同のイベン
> トを行っても、お客様に幸せを与えることはできないと思うからです。
イベント共催に限らず、どんなプロモーションにもメリット・デメリット
はあります。
肝心なのは、それらをしっかり理解したうえで、自社の経営方針、商材、
ターゲット等に合うかどうか見極め、合わないと感じたら、たとえ他社が
効果を上げていたとしても、無理してやらない、ということですね。
この続きは次回(9/6頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに!
(後略)