[232] 幸せを感じる時間を売っている

現役店長に訊く、人気インターネットショップの秘訣
(2006/08/02)
第232回 幸せを感じる時間を売っている
3,707 部
オメタカネット~こだわりのパンとスイーツおとりよせ~ 様
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□□  ご挨拶

みなさま、こんにちは。ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。

今回のゲストは、
オメタカネット~こだわりのパンとスイーツおとりよせ~ 様です。
それでは、一緒に教わりましょう。

■■■
■■  基礎データ

【店名】 オメタカネット~こだわりのパンとスイーツおとりよせ~
【会社名】 有限会社デジロップ
【住所】 東京都台東区浅草7-2-14-302
【URL】

■■■
■■  特徴、優位性(1)

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴店(ネットショップ)の、立ち上げの経緯は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

過去に食品の総合ネットショップの制作などを請け負っていた時期が
ありまして、当時、たくさんの商品を集めるためにたくさんのベンダー
さん(卸元)を探していたんです。

特に、パン屋さんを探し歩いて、東京中のパン屋さんを食べ歩きました。
そうして知り合っていったパン屋さんの中に惚れ込んじゃったお店が
ありまして、それが
「パン焼き小屋ツォップ」さんと「コンディトライ・ノイエス」さん
なんですね。

パン屋さんというのは拘束時間の長い仕事で、なかなかネットショッピ
ングとまでなると手が回らないというのが実情ですから、その仕事を
請け負うというのは需要があるだろうと、惚れ込んだお店を手始めに、
美味しいパンを作ってるお店のお手伝いができたらいいな、それが
「オメタカネット」の発想の原点ですね。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|立ち上げ時期は?
|貴社におけるネットショップの位置付け・役割は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

今は制作の仕事を請けおっていませんから、オメタカネットだけをして
います。
オメタカネットも丸2年になり、いくつかのヒット商品を生み出せまし
たし、取り扱いのお店も増えて来ました。

はじめのうちは新しいお店探しもしていたんですが、
お手伝いをしているお店さんが、お友達のお店を紹介してくれるように
なり、今は紹介されたお店だけを取り扱うようになりました。

いいパン屋さんは、いいパン屋さん同士が一番よく知っているんですね。
この店は大丈夫かな?とか心配しなくて言いし、何より味が確実にいい
はずなんですね。

 

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|店名は「お目が高い」から来ているそうですね?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

発案したのは、「風うたいclub」さんなんです。
お店のホームページに使っていたんですね。
「風うたいclub」さんの商品も取り扱いをするので、
同じ発想でやっていこうと思い、使うことにしました。

パンやスイーツのお取り寄せは、贈り物需要も大きいんですね。
美味しいものを贈ると、美味しかったぁ!って喜んでもらえますよね。

喜んで欲しいという贈り手の気持ちをストレートに伝えるし、
喜んでもらえた実感がダイレクトに帰ってくる。
それを象徴的にあらわす台詞が
「さすがはお目が高いですね」って言葉じゃないかと。

いいものを選んでくれてありがとうって思ってもらいたいんです。

そういう技術レベルの高いお店をそろえることができたし、
オメタカネットで売っているということ自体が、
そのお店の実力の高さの証明であるように思ってもらえるようになれた
ら意図したことが成功したと言えるんじゃないかと思います。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|現在、選りすぐりのお店5店の味が楽しめるようですが、それらを
|選ぶ基準は?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

最初に基準はありませんでした。
強いていえば、「ツォップ」さんと並んでおかしくないレベルのお店
ってことですね。

ただ、結果的に、今揃ったお店に共通することはたくさんあります。

一番わかりやすいのがオーナー兼職人であることですね。
オーナーシェフって言葉がありますが、
お店の経営も料理の味も全部責任もってやっているお店ですね。

大きな資本が経営して、流行を追いかけて利益を追求するお店ではなく
て、鍛えられた実力ある職人が、食べてくれるお客様の喜ぶ顔を支えに
日夜頑張っている、そういうお店です。

だから、結果的に「オーガニック」だし、「手作り」だし、
材料にも製法にも尋常ではない「こだわり」を持っていますね。

商品すべてに、作り手の「愛」があり、味だけではなく、
その商品を召し上がる時間の「幸」があると思っています。

美味しいものを売っているだけでなく、幸せを感じる時間を売っている
のだと思っています。

 

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|貴店立ち上げのきっかけとなった「パン焼き小屋ツォップ」さんは
|ここ数年で非常に有名になったそうですね?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

「ツォップ」さんは、本当に有名に成りましたね。
チェーン店ではない、1件のパン屋さんとしては名実ともに日本一なん
だと言い切れますよ。

お店はスタッフの活気でいっぱい、持ち帰った後に食べることを想像し
て、幸せいっぱいで買い物するお客様があふれるほどたっくさん。

店長の伊原さんは、もう、「バカ」がつくほどパン好き。
パン屋バカなんです。
休みの日には他のパン屋さん巡り歩いて食べ歩き、いつも新しいパンの
アイデアでいっぱい。
どんなパンでも一番美味しいつくり方を追及しています。
ベーグルをかじってみればその実力がわかりますよ。

看板商品のヨーグルトライは、芸術品の域ですね。
ボクが一番好きなのはクリームパン。こんな美味しいクリームパンは
他にないです。
ただ、賞味期限がその日なので、通販はできません。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|もう1店、「コンディトライ・ノイエス」さんについては?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

「ノイエス」さんは、今年スーパーパティシエブックを出版しました。
その名の通りのスーパーパティシエなんです。
技術力では秀でていますね。だからプロの世界でとっても有名。

一般的にはまだまだ知られていないので、世の中で有名にするっていう
のが、オメタカネットの役目でもあります。

全ての商品が、均整の取れた完成された味を持っています。
甘みも酸味も当たり前のように自然に美味しい。
だから後味がとってもいいんです。

ザッハトルテとか、タンザニアとか、チョコレートのケーキを食べた後
にコーヒーを飲むと、満足感でめちゃめちゃ幸せになれますよ。

 

┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|「おみたまプリン」が大人気のようですね?
|このプリン、茨城県村おこし事業等特産品開発事業の一環で出来上が
|ったそうですね?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

最初は有機野菜の農家さんとのつながりからだったんです。
小川町(現在は小美玉市)の商工会さんは、いろんな表彰も受けている
とっても活動的な方々なんですね。

将来へのビジョンもしっかりしていて、地域の未来をずっと先まで見据
えています。
それも安易じゃない。

補助金もらって、駄洒落で商品開発し、結局売れずに消えていく、
そんな町おこし商品だったり、レジャー施設や箱ものばっかりつくって
収益考えない地方自治体が赤字垂れ流し、そんなことばっかり日本中で
やってますからね。

そうじゃない、収益考えて物つくりをし、そこから雇用を生み出し、
将来の産業を作り出していく、とっても明確なビジョンがあります。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|その事業自体にも、深く関わっておられるとか?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

そのメンバーの中に、ネット販売の担当ということで参加させてもらっ
ています。
一緒に未来を感じながら仕事ができるので、とっても楽しいですね。

販売しているだけではなく、商品開発の段階からたくさん言いたいこと
言わせてもらって、一緒に開発する喜びをたくさん味わわせてもらって
ます。


┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|マスコミの取材も凄いそうですね?
└――――――――――――――――――――――――――――――――

「おみたまプリン」はおかげさまで好評を得まして、とっても大きな
成功への第一歩となりました。

小川町の中から日本一を作ろうという最初の発想ですが、
「日本一大きな○○」とかではなく、
質の良さで日本一を目指そうとしたんですね。

その結果できあがったのが「おみたまプリン」です。
こだわりにこだわって作っていった商品なので、
自慢のポイントがたくさんあるんですね。

それがテレビ取材が止まらない秘訣になったんではないかと思います。
大きさだけが日本一だったら、瞬間の話題だったと思いますが、
おかげさまでこの1年ずっと取材や放映が続きました。

これからももっともっといいものを作っていって、
「おみたま」が食品の優秀なブランドに育てて生きたいと思っています。

□□□
□□  編集「中」記

オメタカネット~こだわりのパンとスイーツおとりよせ~ 様、
ありがとうございました。


> 商品すべてに、作り手の「愛」があり、味だけではなく、
> その商品を召し上がる時間の「幸」があると思っています。
> 美味しいものを売っているだけでなく、幸せを感じる時間を売っている
> のだと思っています。


こだわり抜いて作られたものを、こだわりを持って販売する。
それがお客様にも伝わって、大人気なのですね。

ではどうやってそれを伝えているのか?

この続きは、次回(8/9頃発行)とさせていただきます。
お楽しみに!

(後略)

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